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占い師としての成長日記
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輝夜師匠と他に数名の仲間が集い、また新たにスタートを切ったところに、私は合流させていただきました。勉強を開始と言っても、みんな関東平野在住ですが、バラバラに住んでいたし、仕事をしている人もいましたので、そうそう顔を合わせて勉強することは、滅多にできません、そんな私たちの勉強を可能にしたのはインターネットというつながりでした。これを利用すれば、勉強する時間も場所もそれぞれ違っていても、顔を合わせることと同じような集いができます。輝夜師匠が私たちのために掲示板を設置してくれました。宿題はそこで出されます。そしてその宿題のスレッドに対して返信します。もちろん宿題だけではなく、毎日起きたさまざまなことをちょこちょこっと記載したり、質問したり、掲示板にはいろんなことを書きました。


しかし、最初のスタート当時、娘が一歳、息子が三歳になったばっかりでした。ちょうど幼稚園に息子がなじまなくて、苦しいときでもありましたし、母乳を与えながらの育児をまだ続けていて、夜も何度か起こされていた記憶があります。狭い家だったので、パソコンをするために篭れる部屋もありませんでした。というより、場所どころか、ゆっくりとパソコンに向かう時間がなかったんですね。今でもパソコンに向かっていると息子たちが乱入してきて、パソコンを見たがるのですが、当時は見たがると言うより、壊したがるといったほうがいいのでは・・・というくらいでした。前のパソコンはキーボードをもぎ取られて壊れたんですよ( ̄▽ ̄;)。子供が昼寝をしている間、あるいは夜早く寝かしつけて・・・暇を作るのが大変でした。自分の中で占いの勉強がそれほど高い位置になかったんですね。まず目の前の子供子供・・・子供がいるからできない、子供がいるから時間がない、勉強をすることで子供がほったらかしになってはいけない・・・それがいつも頭にあって、最初の参加はとても中途半端なものだったですね。


今もこの掲示板は存在しています。何があっても毎日必ず顔を出したり、書き込みしているんですよ。毎日の習慣になるまで、私はかなり迷走したり、占いを勉強することがこんなに大変で辛いのだから辞めてしまおうということはもうそれこそ、何百回考えたでしょうか。二日か三日に一度ならまだしも、毎日パソコンに向かう時間を確保することはこの当時の私には至難の業でした。だからとても言い訳が多かった。「子供がいるので参加できないことが多々あると思いますが、ご迷惑をかけないように頑張ります。」


今でこそ、小学校や保育園と言う預かり場所ができて、パソコンに向かう時間をしっかり確保できるようになったものの、当時は自分が子育てをしながら、自分の勉強なんてできない!と思っていたところがあって、もしこれが両立できないなら、占いは辞めようと思いながら臨んでいたところが本音です。小さい子供を抱えていたのは私だけだったので、なおさら他の人の同情に甘えてたところもありました。でもこの時点では「何が何でも占い師に!」という気持ちよりも「輝夜師匠やみんなと一緒にまた勉強ができるんだ。」という楽しい仲間との再会が嬉しかっただけなんですね。


以前と同じように・・・という意識でいたために、私はものすごくこの掲示板や他のやり取りがルーズでした。友達意識と言えばいいのでしょうか。子供を育てる間の息抜きの時間になっていたのでしょう。息抜き=娯楽ですよね。


「娯楽」と書くとちょっと言い方がひどいかもしれませんが、あの当時一番近い感情とするなら、これだったのかもしれません。


プロとは呼ばれたかったのに、でも毎日勉強して、生活を犠牲にするのはいや。
矛盾していますが、この矛盾した感情が私の本音だったのです。


無難にプロになれる人なんていない。あの時はそんなこともわかりませんでした。プロと言う響きに憧れていたのでしょう。恋に恋するのと同じように。でも、占いを勉強したいと思ったのはそれだけではありません。輝夜師匠のタロットの解説、占いの進め方は、私にとって芸術作品を拝見するようなものです。解説の一つ一つに命が宿っていると言うか、魂を感じられるんですね。そういったものに酔いしれていました。偉大なる師匠に対する憧れ。いろんな占い師さんをはしごした私ですが、いつもこんなに詳細に渡って深く切り込んで説明してくれる先生はいませんでした。新宿の母だって、何を言ってるのか私には理解不可能なところがありましたし、根拠がわからないんですね。でもこの先生は違う!ということを目の当たりにしてきましたので、師事を得るならこの師匠以外考えられませんでした。他にはない強烈な個性と、理路整然としたわかりやすい説明、そして鑑定の随所に織り込まれる、自分自身の人生の経験を通した想い・・・そうですね。これはきっとある意味恋愛に近い惚れ込み様だったのかも知れません(今は以前よりさらに惚れ込んでいるかも!?)魅了されていた・・・というくらいに。それは集った仲間みんなが感じていたのではないのでしょうか。私だけではなかったはずです。中には現役で占い師として活動している人もいました。占いの勉強をしたいと思って通った学校に、惜しみなく教えてくれる先生がいて、みんなはその感性に惚れこみ、もっと輝夜師匠から吸収したいと思ったんです。
輝夜師匠も「私が皆さんをプロとして育てます」とハッキリ最初に宣言してスタートしました。


しかし、私を含めた仲間と輝夜師匠の大きな隔たりというか、違いがありました。
それは「自分を追い込んでいく」ということ。


例えば、自分が体力をつけたい、筋力を上げたいと思ってスポーツジムに通うとしましょう。最初は軽く動かしていますが、筋肉の力を付けていくためには負荷をかけていく必要が出てきます。ダンベルの重さを増やすように、ジョギングマシーンの速さを二倍に加速するように。でもそれって鍛錬において当たり前の負荷のかけ方ですよね。なのに、人間って何で精神面で負荷をかけられると逃げたくなるのでしょうか。私はそうでした。あらゆる課題を目の前にすると、すぐに余裕がなくなってしまう。余裕がなくなると、「もうやめよう」という短絡的な考え方に支配されてしまう。そうなると人間は積極的な書き込みや発言ができなくなるものです。無難にまとめようとするものですし、あらゆる場面でやる気を見せられなくなってきます。


当時、授業の掲示板を使ってさまざまな宿題が出されました。
それはタロットカードの解釈であったり、輝夜師匠が実際鑑定したお客様のお話を問題として、自分だったらどう回答するか、という内容のものもありました。
また授業の掲示板だけではなく、私たちは「月の占術館」というサイトを輝夜師匠を管理人として運営し、それに参加させていただきました。その中で掲示板が設置されていたので、そのやりとりを当番制にして、掲示板当番の週は自分が掲示板に訪れた人への書き込みを対応するというものでした。


サイト上では、エッセイも公開していました。少なくとも各個人毎月一本はエッセイを提出し、一般に公開するように決められていたりしました。始めの頃はブログというシステムもなかったので、「月の占術館」の中で、「雨音の日記」というコーナーを作ってもらって、そこにいろんなことを書き記したりしていました。でもほとんどが子育ての内容だった気がする・・・(汗)。一番大変な時期でしたから、日記には子供がらみのことばっかりだったんですよね。


まず、私の中で苦手だったのは掲示板当番。
お客様に失礼があってはいけないし、また返信に時間がかかってもいけない。かといって常にパソコンの電源をオンにして見張っているわけにも行きません。また私ってば、この掲示板のマナーを良くわかっていないものですから、書き込まれた人に対して順番に返信していくことも、相手から返信があったらまたそれにもきちんと対応し、必ず自分たちの返信が一番下に来るように、相手に書き込んでもらったら自分が最後まで応対すること、きちんと挨拶して書き込むことも、失礼があってはならないのに、そんなネットマナーの常識すら知らなくて・・・お客様の名前を間違えて書き込んでしまったこともありましたし、「あ!間違えた!」と気づいたのに、その記事の編集の仕方がわからない。わからないというより、以前やり方を教えてもらっていたのに、そのように操作していなかったので、こうなると私の手では直すことができないので、輝夜師匠にメールするなりお電話して、急いで変更をお願いするしかありません。しかしそれが輝夜師匠のお仕事中だったり寝ていると思われる時間だと、「どうしよう・・・(オロオロ)」でした。
いつの間にか、自分が掲示板当番の週は誰も書き込みがないといいのに・・・って思うようになってしまったくらい・・・。


でも、この掲示板のやり取りのおかげで、いわゆるネットマナーを教えてもらうことができました。
もちろん、これは授業の掲示板にも言えることでした。相手が質問をしたら、それにちゃんと回答する。仲間や輝夜師匠が新しく話題をUPしてそれに目を通したら、無視をしないでちゃんとすぐに書き込む。もし書き込めない(時間がない)理由があるなら、ちゃんと後で記載すると一言書いておくこと。これが一番守れなくて、輝夜師匠が書いてくれた記事を見ながらもすぐに返信せずにいることがしょっちゅうだったので、本当によく注意を受けました。


顔を見て話すわけではないのだからこそ、余計にそういった気の細やかさが問われる場所だったのです。時間や場所を問わないネットの世界であるけれど、でもいわゆるやり取りの常識は、対面しているときとなんら変わりないわけですよ。話しかけられたら話し返す。相手が書き込んでくれた内容がどんなものであっても無視しない。
そういった常識を一つ一つ教えながら、同時に、輝夜師匠は「占いをしていない時間も、占い師として生きなさい」とおっしゃいました。それは今も変わらない教えの一つです。

でも私は占いをしていない時間も占い師として生きると言う意味がわからなかった。
占いで指導を受けるのならまだしも、占い以外の常識的な部分で注意を受けることがあまりにも多くて(それだけ意識が低かったんですよね)「そんなに高い志なんかで生きられないよ」ってずっと思っていました。
掲示板を開ける時、また注意されているんじゃないかと思うと、怖くなってしまったこともあります。自分では気をつけたつもりだけれど、ついうっかりがあったかもしれない・・・占い師って、こんなことをしなければなれないの?とっととなれるものじゃないの?なぜここまでしなくてはならないの?


そうなってくると、すぐに「子供に手がかかるんだから、辞めよう」という考えになってしまうんですよね。いつもそんな気持ちがすぐに訪れてしまいました。当時、パソコンの時間を作り出すために、早起きして、朝五時くらいから掲示板を見る時間を作り出していました。その頃の私にとってこの早起きひとつとっても大変で、それなのにどうして注意ばっかりなんだろう・・・占い師として生きるためにここまでしなくてはならないの?もっと時間を削らなくてはならないの?と疑問を感じながら、でもみんながちゃんと提出するのに、自分だけが遅れるのも嫌だし、やらないわけにはいきません。宿題を解いて書き上げる時間もなかなか確保できず、その中で掲示板当番だったり、エッセイの提出があったりと、パソコンに向かわなければならない時間が増えていきます。


当時から夫との仲が険悪になり、夫婦間でものすごいストレスを抱えながら、その上にこの時間がないと追い詰められるストレスも加わり、子供がいる私だけ特別扱いもできないですから、その間でものすごく苦悩していたことは思い出せます。
みんなが頑張っているのに、私だけ抜けるのも嫌だ・・・そんな変なプライドが、あの頃の私の真ん中にありました。
それでも、輝夜師匠が与えてくれる宿題の中で、日記を書いたり、エッセイを書くということは、私にとって苦手なことではなく、むしろとても楽しく、イキイキ動ける課題だったのです。もし自分が、書くと言う作業が苦手と思うタイプだったらどうだったのかな・・・なんて思うことがありますよ。でもネットの世界で何かを表現していく限りは、書くという作業は絶対について回りますよね。そういう意味では、私は書く作業が好きだと思えることでかなり救われていたかもしれません。


ただ、一つだけ「あの頃私は本当におバカだった」と思えることは、エッセイを書いたり、課題を提出する中で、師匠という存在に向かってですよ、「たまには私をほめてください。ほめてもらえないと私は頑張れないタイプなんです」と言ってしまったことです。それも一度だけではなく、ずっとそんなこと言ってましたね。この発言で、かなり依存的というか「ほめないとできないのか!?」と突っ込みどころが満載ですよ。そういうことを平気で書き込める自分はいかに逆境に弱いか、今なら笑っちゃうくらいです。


とても一方的な、受身だけの勉強でした。人様から恩恵をいただくことはできるけれど、自ら開拓することもなく、恩を返す頭もなく、注意を受けたら辞めたいと思い、凹み、子供を楯に逃げていた時代です・・・。


私は自分以外の人間がどういう想いで、どういう覚悟でいるのか、どんな気持ちで私と向き合ってくれているのか、その部分をまったく考察できなかったんですね。
それがスタートして一年半以上続いた、芽の出ない修行時代でした・・・。
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HN:
志我雨音(しがあまね)
性別:
女性
職業:
占い師・レイキヒーラー・主婦
趣味:
ゆっくりとひとりカフェ♪
自己紹介:
日記をただつれづれなるままに書くだけでなく、自分にも、皆さんにも何かを感じていただけるような文章を作り上げたいと思います。
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