占い師としての成長日記
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古本屋で懐かしい漫画を見つけました。
「BANANA FISH」全19巻。
実家にも全巻揃っていたのですが、いつの間にかどこかに消えてしまったのです。最終巻を手にとって読んだら、また涙が溢れてきてしまって、やっぱりもう一度揃えたいと衝動に駆られ、古本を大人買いしました。
連載はあのPL学園の桑田・清原のKKコンビ(これがわかる人は、今around40ですね・笑)が甲子園で最後の夏、優勝した年に始まっています。そう思うと、時代を感じますよね。その清原が昨日今季限りで現役引退を宣言していましたが・・・。
少女マンガとは思えないストーリー展開。
男と女の恋愛は一切ありません。男同士の、恋愛以上の友情が描かれています。
一方は、類稀なる美貌とIQ180以上という頭脳を持って生まれながらも、親に見捨てられ、8歳で性的暴行を受けて殺人を犯して以来、男娼として商品にされながらも、マフィアのボスにいたく気に入られてしまった少年アッシュ。
棒高跳びの選手として期待されながら、怪我が元でスランプに陥り、アメリカへと連れて来られた純粋で穏やかな日本人の青年奥村英二。
その二人がBANANA FISHという麻薬をめぐる陰謀に巻き込まれていく話ですが、その中で、誰にも心を許すことなく、怒りと恨みで生きてきたアッシュが、英二には心を開き、英二は殺人を犯す彼の奥に潜む悲しみや耐え難い苦痛を感じとり、アッシュの心を癒すのです。
(ゲイの話ではありません。)
でも、その二人が戦いを経て、強い絆で結ばれ、この出会いによってアッシュも英二も人生が変わっていくのですね。
最後は・・・日本へと帰国する英二からの手紙を読みながら、アッシュは隙を突かれ、殺されてしまうのですが・・・その死は決して孤独なものではありませんでした。
なぜにこれほどまでこの作品に惹かれるのでしょうか。
アッシュの才能や、カリスマ性もみどころの一つなのですが、やはりアッシュと英二の絆の強さの描き方には、そんじょそこらの恋愛漫画にはない感動が伴います。
英二は特に何ができるわけでもなく、平凡な人の善い男の子なんです。日本人ですから銃だってまともに撃てません。でも、英二は誰よりも傷ついているアッシュの気持ちを真っ先に感じ取り、言葉をかけ、時にはレイプまでされたアッシュをだまって抱きしめてあげます。見返りを要求しない英二の言動に、アッシュは彼を信頼していくのです。
「愛」とはなんであるのかを、丁寧に描いているから、この作品が根強い人気があるのかもしれません。
「きみはひとりじゃない。
僕がそばにいる。
僕の魂はいつもきみとともにある。」
英二がアッシュに書いた手紙にしたためられた言葉です。
漫画の世界だから美しい言葉になってしまうかもしれませんが、でも、もし私たちが生きていく中で、こんな言葉をこの人には心から伝えたいと思う出会いがあったら、それだけでとても幸せなことだと思います。そしてそういった言葉を、素直に出し合える関係・・・。
たったひとつでいいから、そんな関係を体験できるっていいですね。
漫画も小説も、主人公たちの人間関係が描かれています。
バトル・友情・愛情・怒り・苦しみ・葛藤・・・。そのどれも、自分にもあてはまるものがあるはずです。自分が憧れるものもあるはずです。
アッシュと英二の強い絆に何度も涙を流した私ですが、愛というものはきっと国境や言葉や習慣、目に見えるものを飛び越えて、相手に届くものなんだと思わずにはいられません。
10年以上この漫画を読んでいなかったのですが、また再び手にして、やはり名作であるという確かな実感がそこにありました。
そして、年をとったせいでしょうか、泣けます。本当に涙なしでは読めません。憎んで覇者になるよりも、愛して滅びる道を選んだアッシュ。
どんなときも自分を支配しようとする人間に対しては魂をかけて逆らう彼ですが、英二との出会いで彼の中に「守りたい」と思うものが生まれます。英二も傍観者でなく、当事者となり、アッシュのために何ができるのかを常に考えるようになっていきます。男同士でも、女同士でも、男女間でも「愛する・愛される」ということは、人を変え、脆くもするし、そして強くもするのですね。
「芥川賞をとらせたいマンガ」に選ばれているのも納得のこの作品。
(マンガ版「走れメロス」的なところもあるのかも。)
「BANANA FISH」全19巻。
実家にも全巻揃っていたのですが、いつの間にかどこかに消えてしまったのです。最終巻を手にとって読んだら、また涙が溢れてきてしまって、やっぱりもう一度揃えたいと衝動に駆られ、古本を大人買いしました。
連載はあのPL学園の桑田・清原のKKコンビ(これがわかる人は、今around40ですね・笑)が甲子園で最後の夏、優勝した年に始まっています。そう思うと、時代を感じますよね。その清原が昨日今季限りで現役引退を宣言していましたが・・・。
少女マンガとは思えないストーリー展開。
男と女の恋愛は一切ありません。男同士の、恋愛以上の友情が描かれています。
一方は、類稀なる美貌とIQ180以上という頭脳を持って生まれながらも、親に見捨てられ、8歳で性的暴行を受けて殺人を犯して以来、男娼として商品にされながらも、マフィアのボスにいたく気に入られてしまった少年アッシュ。
棒高跳びの選手として期待されながら、怪我が元でスランプに陥り、アメリカへと連れて来られた純粋で穏やかな日本人の青年奥村英二。
その二人がBANANA FISHという麻薬をめぐる陰謀に巻き込まれていく話ですが、その中で、誰にも心を許すことなく、怒りと恨みで生きてきたアッシュが、英二には心を開き、英二は殺人を犯す彼の奥に潜む悲しみや耐え難い苦痛を感じとり、アッシュの心を癒すのです。
(ゲイの話ではありません。)
でも、その二人が戦いを経て、強い絆で結ばれ、この出会いによってアッシュも英二も人生が変わっていくのですね。
最後は・・・日本へと帰国する英二からの手紙を読みながら、アッシュは隙を突かれ、殺されてしまうのですが・・・その死は決して孤独なものではありませんでした。
なぜにこれほどまでこの作品に惹かれるのでしょうか。
アッシュの才能や、カリスマ性もみどころの一つなのですが、やはりアッシュと英二の絆の強さの描き方には、そんじょそこらの恋愛漫画にはない感動が伴います。
英二は特に何ができるわけでもなく、平凡な人の善い男の子なんです。日本人ですから銃だってまともに撃てません。でも、英二は誰よりも傷ついているアッシュの気持ちを真っ先に感じ取り、言葉をかけ、時にはレイプまでされたアッシュをだまって抱きしめてあげます。見返りを要求しない英二の言動に、アッシュは彼を信頼していくのです。
「愛」とはなんであるのかを、丁寧に描いているから、この作品が根強い人気があるのかもしれません。
「きみはひとりじゃない。
僕がそばにいる。
僕の魂はいつもきみとともにある。」
英二がアッシュに書いた手紙にしたためられた言葉です。
漫画の世界だから美しい言葉になってしまうかもしれませんが、でも、もし私たちが生きていく中で、こんな言葉をこの人には心から伝えたいと思う出会いがあったら、それだけでとても幸せなことだと思います。そしてそういった言葉を、素直に出し合える関係・・・。
たったひとつでいいから、そんな関係を体験できるっていいですね。
漫画も小説も、主人公たちの人間関係が描かれています。
バトル・友情・愛情・怒り・苦しみ・葛藤・・・。そのどれも、自分にもあてはまるものがあるはずです。自分が憧れるものもあるはずです。
アッシュと英二の強い絆に何度も涙を流した私ですが、愛というものはきっと国境や言葉や習慣、目に見えるものを飛び越えて、相手に届くものなんだと思わずにはいられません。
10年以上この漫画を読んでいなかったのですが、また再び手にして、やはり名作であるという確かな実感がそこにありました。
そして、年をとったせいでしょうか、泣けます。本当に涙なしでは読めません。憎んで覇者になるよりも、愛して滅びる道を選んだアッシュ。
どんなときも自分を支配しようとする人間に対しては魂をかけて逆らう彼ですが、英二との出会いで彼の中に「守りたい」と思うものが生まれます。英二も傍観者でなく、当事者となり、アッシュのために何ができるのかを常に考えるようになっていきます。男同士でも、女同士でも、男女間でも「愛する・愛される」ということは、人を変え、脆くもするし、そして強くもするのですね。
「芥川賞をとらせたいマンガ」に選ばれているのも納得のこの作品。
(マンガ版「走れメロス」的なところもあるのかも。)
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プロフィール
HN:
志我雨音(しがあまね)
性別:
女性
職業:
占い師・レイキヒーラー・主婦
趣味:
ゆっくりとひとりカフェ♪
自己紹介:
日記をただつれづれなるままに書くだけでなく、自分にも、皆さんにも何かを感じていただけるような文章を作り上げたいと思います。
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